トーナメントの敗者復活とは?敗者戦とダブルエリミネーションの違い
敗者復活は、トーナメントで負けたチームに、もう一度試合の機会を渡す仕組みの呼び名です。このページでは、少年大会で使いやすい次の二つに分けて説明します。
- 敗者戦:1回戦で負けたチームだけで、もう一つのトーナメント(下位トーナメント)を行います。
- ダブルエリミネーション:2回負けるまで、大会に残ります。
敗者戦は、試合が少し増えるだけで済み、1日の大会に向きます。ダブルエリミネーションは、全員が最低2試合できますが、試合数がほぼ2倍になります。
トーナメントの敗者復活戦の作り方:1回戦敗者の下位トーナメント
敗者戦は、1回戦で負けたチームを集めて、小さなトーナメントを別に作る形です。手順は次の4つです。
- 本戦のトーナメントを組む。シードのチームは1回戦がないので、敗者戦には入らない。
- 1回戦の敗者の数を数える。1回戦の試合数と同じ数になる。
- その数のチームで、もう一つのトーナメントを組む。
- 本戦の1回戦が終わったら、負けたチームを敗者戦の枠へ入れる。
試合数の式は、(チーム数−1)+(1回戦の試合数−1)です。本戦が「チーム数−1」試合、敗者戦が「1回戦の敗者の数−1」試合になります。9チームのように、1回戦が1試合だけの場合は、負けたチームが1つしかいないので、敗者戦は成立しません。
この形でも、シードのチームが2回戦で負けると、試合は1つだけで終わります。全員に2試合を渡したいときは、次のダブルエリミネーションを選びます。
トーナメントの敗者復活ありの試合数早見表と終わる時刻
8チームで敗者戦をつけると、本戦7試合に敗者戦3試合を足した、合計10試合です。下の表は、チーム数別の試合数と、2コートで終わる時刻です。1試合30分・9:00開始・昼休みなしで、本戦と敗者戦を並べた計算です。
| チーム数 | 本戦 | 敗者戦 | 合計 | 2コートで終わる |
|---|---|---|---|---|
| 4チーム1回戦の敗者2チーム | 3 | 1 | 4 | 10:00 |
| 5チーム1回戦の敗者1チーム | 4 | なし | 4 | 10:30 |
| 6チーム1回戦の敗者2チーム | 5 | 1 | 6 | 10:30 |
| 7チーム1回戦の敗者3チーム | 6 | 2 | 8 | 11:00 |
| 8チーム1回戦の敗者4チーム | 7 | 3 | 10 | 11:30 |
| 9チーム1回戦の敗者1チーム | 8 | なし | 8 | 11:30 |
| 10チーム1回戦の敗者2チーム | 9 | 1 | 10 | 12:00 |
| 12チーム1回戦の敗者4チーム | 11 | 3 | 14 | 12:30 |
| 16チーム1回戦の敗者8チーム | 15 | 7 | 22 | 14:30 |
チーム数が2の累乗(4・8・16)のときは、1回戦の敗者の数が半分になるので、敗者戦が組みやすくなります。5・9チームのように1回戦が1試合の場合は、敗者戦がありません。そのときは、次のダブルエリミネーションか、総当たりを検討します。
トーナメントの敗者復活をダブルエリミネーションで組む試合数
ダブルエリミネーションの試合数は、「チーム数×2−2」か、決勝をやり直すときの「チーム数×2−1」です。1試合ごとに負けが1つ増えるからです。優勝しないチームは必ず2回負け、優勝したチームは0回か1回負けます。
| チーム数 | 試合数 | 2コートで終わる | 1コートで終わる |
|---|---|---|---|
| 4チーム | 6〜7 | 11:00 | 12:00 |
| 8チーム | 14〜15 | 13:30 | 16:00 |
| 16チーム | 30〜31 | 17:30 | 24:00 |
終わる時刻は、決勝のやり直しを入れない場合です。試合数が多いので、1コートの大会では、8チームでも夕方になります。2コート以上の会場か、チーム数の少ない大会に向く形です。
トーナメントの敗者復活戦の時間割の例:8チーム・2コート
8チームで敗者戦をつけ、2コートで行う場合の並べ方です。1試合30分、9:00開始です。
| 開始 | Aコート | Bコート |
|---|---|---|
| 9:00 | 本戦準々決勝 | 本戦準々決勝 |
| 9:30 | 本戦準々決勝 | 本戦準々決勝 |
| 10:00 | 本戦準決勝 | 本戦準決勝 |
| 10:30 | 敗者戦準決勝 | 敗者戦準決勝 |
| 11:00 | 本戦決勝 | 敗者戦決勝 |
敗者戦の準決勝は、本戦の1回戦が終わらないと始められません。10試合は、2コートでちょうど5枠で終わります。敗者戦の準決勝は、本戦の準々決勝の結果が出てから始めるため、前倒しできません。連戦になるチームがないかは、チーム名を入れた時間割で確かめてください。
トーナメントの敗者復活をつけるかどうか:少年大会での選び方
敗者復活は、会場を借りられる時間と、コート数で決めます。
- 終わる時刻が遅くなってよい大会:敗者戦をつける。
- 全員に同じ試合数を渡したい大会:総当たりか、予選リーグのあとに決勝トーナメントの形にする。
- 1コートで1日に収めたい大会:敗者復活なしで、本戦だけにする。
どの形でも、要項に「敗者戦の有無」と、負けたあとの扱いを先に書いておきます。当日に付け足すと、保護者から不公平だと言われやすくなります。チーム数別の本戦の図は、トーナメント表のチーム数別ガイドにあります。