ダブルエリミネーションとは?2回負けるまで残るトーナメントの仕組み
ダブルエリミネーションは、2回負けたチームから大会を去る方式です。ふつうのトーナメントは1回負けたら終わり(シングルエリミネーション)ですが、こちらは1回負けても、敗者側の表で試合を続けられます。
- 勝者側:まだ1回も負けていないチームの表です。ふつうのトーナメントと同じ形です。
- 敗者側:1回負けたチームの表です。ここで負けると、2敗で大会が終わります。
- 決勝:勝者側の優勝チームと、敗者側の優勝チームが戦います。
全チームが、最低でも2試合できます。1回戦で強いチームと当たって負けても、そこで終わらないのが、少年大会に向く理由です。1回戦の敗者だけで下位の表を作る形との違いは、トーナメントの敗者復活戦の作り方にまとめました。
ダブルエリミネーションの作り方:勝者側と敗者側のトーナメント表を組む
勝者側のトーナメント表を先に組み、そこで負けたチームの行き先を、敗者側に決めていくと、ダブルエリミネーションの表ができます。8チームの場合の手順は次のとおりです。
- チーム数を、2の累乗(4・8・16)に切り上げます。足りない枠は不戦勝にします。扱いはトーナメントの不戦勝の組み方にあります。
- 勝者側を、ふつうのトーナメントとして組みます。8チームなら、1回戦4試合・2回戦2試合・3回戦1試合です。
- 敗者側の1回戦は、勝者側の1回戦で負けた4チームが、2チームずつ戦います。
- 敗者側は、奇数回戦と偶数回戦を交互に行います。偶数回戦では、敗者側の勝者に、勝者側の同じ回戦で負けたチームが加わります。奇数回戦は、敗者側の勝者どうしの試合です。
- 勝者側の優勝チームと、敗者側の優勝チームが、決勝で戦います。
手順3〜4を図にすると、敗者側の試合は、毎回、半分のチームが2敗で去ります。試合の順番は、勝者側の回戦が終わらないと、その回戦の負けチームが敗者側に降りてこないため、前倒しできません。
ダブルエリミネーションの試合数:4〜16チームの早見表
ダブルエリミネーションの試合数は、「チーム数×2−2」です。決勝のやり直しをする大会では、「チーム数×2−1」になります。1試合ごとに、負けが1つずつ増えるからです。優勝しないチームは必ず2回負け、優勝チームの負けは0回か1回です。
| チーム数 | ふつうの トーナメント | ダブル | やり直しあり | 表の枠 |
|---|---|---|---|---|
| 4チーム | 3 | 6 | 7 | 4 |
| 5チーム | 4 | 8 | 9 | 8 |
| 6チーム | 5 | 10 | 11 | 8 |
| 7チーム | 6 | 12 | 13 | 8 |
| 8チーム | 7 | 14 | 15 | 8 |
| 9チーム | 8 | 16 | 17 | 16 |
| 10チーム | 9 | 18 | 19 | 16 |
| 11チーム | 10 | 20 | 21 | 16 |
| 12チーム | 11 | 22 | 23 | 16 |
| 13チーム | 12 | 24 | 25 | 16 |
| 14チーム | 13 | 26 | 27 | 16 |
| 15チーム | 14 | 28 | 29 | 16 |
| 16チーム | 15 | 30 | 31 | 16 |
5・6・7チームのように、2の累乗でない数でも、試合数の式は変わりません。足りない枠は不戦勝で、試合になりません。ふつうのトーナメントより、チーム数−1試合(やり直しありは、チーム数と同じだけ)増えます。会場を借りられる時間と、1試合の長さから、何チームまで受けられるかを決めます。1試合あたりの時間の見積もりは、大会のタイムスケジュールの作り方に式があります。
ダブルエリミネーションの8チーム:回戦ごとの試合数と、2コートの時間割
8チームのダブルエリミネーションは、全14試合です。回戦ごとの試合数は次のとおりです。勝者側は7試合、敗者側は6試合、決勝は1試合です。
| 回戦 | 試合数 |
|---|---|
| 勝者側1回戦 | 4 |
| 勝者側2回戦 | 2 |
| 勝者側3回戦 | 1 |
| 敗者側1回戦 | 2 |
| 敗者側2回戦 | 2 |
| 敗者側3回戦 | 1 |
| 敗者側4回戦 | 1 |
| 決勝 | 1 |
2コートで行う場合の並べ方です。1試合30分、9:00開始、昼休みなしで計算しました。
| 開始 | Aコート | Bコート |
|---|---|---|
| 9:00 | 勝者側1回戦 | 勝者側1回戦 |
| 9:30 | 勝者側1回戦 | 勝者側1回戦 |
| 10:00 | 勝者側2回戦 | 勝者側2回戦 |
| 10:30 | 敗者側1回戦 | 敗者側1回戦 |
| 11:00 | 勝者側3回戦 | 敗者側2回戦 |
| 11:30 | 敗者側2回戦 | ― |
| 12:00 | 敗者側3回戦 | ― |
| 12:30 | 敗者側4回戦 | ― |
| 13:00 | 決勝 | ― |
14試合は、2コートでも9枠かかります。2コートに並べても7枠にならないのは、敗者側の後半が、1試合ずつしか進められないからです。1コートでは14枠で、16:00に終わります。チーム数別の終わる時刻は次のとおりです。
| チーム数 | 試合数 | 2コートで終わる | 1コートで終わる |
|---|---|---|---|
| 4チーム | 6 | 11:00 | 12:00 |
| 8チーム | 14 | 13:30 | 16:00 |
| 16チーム | 30 | 17:30 | 24:00 |
決勝のやり直しは、含めていません。やり直しがあると、もう1試合ぶん遅くなります。
ダブルエリミネーションの決勝のやり直し(リセット)をどうするか
ダブルエリミネーションのリセットは、決勝で勝者側のチームが負けたとき、もう一度決勝を行うことです。敗者側から上がったチームは、すでに1敗しています。勝者側のチームも、その決勝で負けると1敗になり、両チームが1敗で並ぶからです。
- やり直しをする:両チームが1敗ずつで並ぶので、もう1試合で決めます。試合数は「チーム数×2−1」です。
- やり直しをしない:決勝1試合で終わります。時間が限られるなら、やり直しなしが現実的です。
どちらにするかは、大会ごとに決めることです。時間に余裕がないときは、やり直しなしにして、「決勝は1試合」と要項に書いておきます。当日に付け足すと、決勝で負けたチームから不満が出やすくなります。
ダブルエリミネーションを少年大会で選ぶかどうか
選ぶ前に、次の三つを確かめます。
- 会場の時間:8チームでも14試合になります。1コートでは1日で終わらないことがあります。
- コート数:2コート以上あると、勝者側の前半で同時に進められます。
- 目的:全チームに2試合以上を渡したいなら、この方式が合います。全員に同じ試合数を渡したいなら、総当たりのほうが向きます。
試合数が増えすぎるときは、1回戦の敗者だけで下位の表を作る形が、手軽です。それぞれの試合数は、トーナメントの試合数の早見表で比べられます。