大会しおり

ダブルエリミネーションの作り方(仕組みと試合数)

少年大会の係を頼まれて、「1回負けても終わりにしたくない」という声に応えたい。調べると、ダブルエリミネーションという言葉が出てきたが、表をどう組み、何試合になるのか分からない。ダブルエリミネーションは、2回負けるまで大会に残る方式で、試合数は「チーム数×2−2」で出ます。仕組みと表の組み方、チーム数別の試合数、8チームの時間割を、計算で示します。

ダブルエリミネーションとは?2回負けるまで残るトーナメントの仕組み

ダブルエリミネーションは、2回負けたチームから大会を去る方式です。ふつうのトーナメントは1回負けたら終わり(シングルエリミネーション)ですが、こちらは1回負けても、敗者側の表で試合を続けられます。

全チームが、最低でも2試合できます。1回戦で強いチームと当たって負けても、そこで終わらないのが、少年大会に向く理由です。1回戦の敗者だけで下位の表を作る形との違いは、トーナメントの敗者復活戦の作り方にまとめました。

ダブルエリミネーションの作り方:勝者側と敗者側のトーナメント表を組む

勝者側のトーナメント表を先に組み、そこで負けたチームの行き先を、敗者側に決めていくと、ダブルエリミネーションの表ができます。8チームの場合の手順は次のとおりです。

  1. チーム数を、2の累乗(4・8・16)に切り上げます。足りない枠は不戦勝にします。扱いはトーナメントの不戦勝の組み方にあります。
  2. 勝者側を、ふつうのトーナメントとして組みます。8チームなら、1回戦4試合・2回戦2試合・3回戦1試合です。
  3. 敗者側の1回戦は、勝者側の1回戦で負けた4チームが、2チームずつ戦います。
  4. 敗者側は、奇数回戦と偶数回戦を交互に行います。偶数回戦では、敗者側の勝者に、勝者側の同じ回戦で負けたチームが加わります。奇数回戦は、敗者側の勝者どうしの試合です。
  5. 勝者側の優勝チームと、敗者側の優勝チームが、決勝で戦います。

手順3〜4を図にすると、敗者側の試合は、毎回、半分のチームが2敗で去ります。試合の順番は、勝者側の回戦が終わらないと、その回戦の負けチームが敗者側に降りてこないため、前倒しできません。

ダブルエリミネーションの試合数:4〜16チームの早見表

ダブルエリミネーションの試合数は、「チーム数×2−2」です。決勝のやり直しをする大会では、「チーム数×2−1」になります。1試合ごとに、負けが1つずつ増えるからです。優勝しないチームは必ず2回負け、優勝チームの負けは0回か1回です。

4〜16チームのダブルエリミネーションの試合数
チーム数ふつうの
トーナメント
ダブルやり直しあり表の枠
4チーム3674
5チーム4898
6チーム510118
7チーム612138
8チーム714158
9チーム8161716
10チーム9181916
11チーム10202116
12チーム11222316
13チーム12242516
14チーム13262716
15チーム14282916
16チーム15303116

5・6・7チームのように、2の累乗でない数でも、試合数の式は変わりません。足りない枠は不戦勝で、試合になりません。ふつうのトーナメントより、チーム数−1試合(やり直しありは、チーム数と同じだけ)増えます。会場を借りられる時間と、1試合の長さから、何チームまで受けられるかを決めます。1試合あたりの時間の見積もりは、大会のタイムスケジュールの作り方に式があります。

ダブルエリミネーションの8チーム:回戦ごとの試合数と、2コートの時間割

8チームのダブルエリミネーションは、全14試合です。回戦ごとの試合数は次のとおりです。勝者側は7試合、敗者側は6試合、決勝は1試合です。

8チームのダブルエリミネーションの回戦ごとの試合数
回戦試合数
勝者側1回戦4
勝者側2回戦2
勝者側3回戦1
敗者側1回戦2
敗者側2回戦2
敗者側3回戦1
敗者側4回戦1
決勝1

2コートで行う場合の並べ方です。1試合30分、9:00開始、昼休みなしで計算しました。

8チームのダブルエリミネーションの2コートの時間割
開始AコートBコート
9:00勝者側1回戦勝者側1回戦
9:30勝者側1回戦勝者側1回戦
10:00勝者側2回戦勝者側2回戦
10:30敗者側1回戦敗者側1回戦
11:00勝者側3回戦敗者側2回戦
11:30敗者側2回戦―
12:00敗者側3回戦―
12:30敗者側4回戦―
13:00決勝―

14試合は、2コートでも9枠かかります。2コートに並べても7枠にならないのは、敗者側の後半が、1試合ずつしか進められないからです。1コートでは14枠で、16:00に終わります。チーム数別の終わる時刻は次のとおりです。

ダブルエリミネーションの終わる時刻
チーム数試合数2コートで終わる1コートで終わる
4チーム611:0012:00
8チーム1413:3016:00
16チーム3017:3024:00

決勝のやり直しは、含めていません。やり直しがあると、もう1試合ぶん遅くなります。

ダブルエリミネーションの決勝のやり直し(リセット)をどうするか

ダブルエリミネーションのリセットは、決勝で勝者側のチームが負けたとき、もう一度決勝を行うことです。敗者側から上がったチームは、すでに1敗しています。勝者側のチームも、その決勝で負けると1敗になり、両チームが1敗で並ぶからです。

どちらにするかは、大会ごとに決めることです。時間に余裕がないときは、やり直しなしにして、「決勝は1試合」と要項に書いておきます。当日に付け足すと、決勝で負けたチームから不満が出やすくなります。

ダブルエリミネーションを少年大会で選ぶかどうか

選ぶ前に、次の三つを確かめます。

試合数が増えすぎるときは、1回戦の敗者だけで下位の表を作る形が、手軽です。それぞれの試合数は、トーナメントの試合数の早見表で比べられます。

ダブルエリミネーションのよくある質問

ダブルエリミネーションは、何試合になりますか?

「チーム数×2−2」試合です。8チームなら14試合、16チームなら30試合です。決勝をやり直す大会では、もう1試合増えます。

敗者側で勝ち続けたチームは、優勝できますか?

できます。ただし、敗者側の優勝チームはすでに1敗しているので、決勝で勝者側のチームに勝つ必要があります。やり直しがある大会では、決勝で2回続けて勝つ必要があります。

6チームや10チームでも、ダブルエリミネーションにできますか?

できます。表の枠は2の累乗(8や16)に切り上げ、足りない枠は不戦勝にします。試合数は、枠の数ではなく、チーム数で決まります。

更新日

ダブルエリミネーションを決めたら、そのまま大会に。

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